黒歴史と四人の王子様

「……う、うん……」



とにかく、嘘をつく必要は無い。



あたしは正直に答えた。



「どうしても?」



「……うん。



 白馬や満先輩には悪いけど…」



「……」



満先輩は真剣な表情のまま、黙りこむ。



黙ってるとかっこいいなあ。この人。



「なら、この世界から出る方法、おしえてもいいよ」



「!」



こ、この世界から、出る方法……!?



あたしはごくりとつばを飲み、「お願いします」と頼んだ。



「ええけど。白馬には、俺が言うたて、内緒な?」



「もちろん!」



「じゃあ、いいよ──」



そして、満先輩は、そっとあたしの耳に口を寄せ──



──小さな声で、呟いた。



「……俺とキス、できるならね」



……。



…………。



…………はい?