黒歴史と四人の王子様




「はあ……ねえ、不知くん。あたしって酷いのかな」



あたしのことを好きだと言ってくれる白馬。



あたしは、きっとずっと、白馬の気持ちに応えられない。



満先輩だってそうだ。



「ひどくない。……王子に同情する必要もない。恋にとってこの世界は、所詮空想の世界だ。



 現実世界には勝てない。当たり前だ」



「……でも、あたし、間宮くんにあんな態度取られたら、傷つくよ」



「……優しいな。王子の『好き』や加藤先輩の『好き』は、本当の好きじゃない。



 ……ただの『設定』だ」



「……」



冷たく言い放つ不知くん。



でも、その設定は小さい頃のあたしが決めたものなんだ。



……だからと言って、私はそう簡単にかわれない。



あたしは、間宮くんが好き。



……ん?



『変わる』……?