黒歴史と四人の王子様

「れーん、あなたもう帰る気ないんじゃないですかー?」



相変わらず無表情な白馬が嫌味を言ってくる。



「か、か、帰るよ……別にそんな嫌みったらしく言わなくても──」



「……恋、違う。王子は喜んでるんだ。顔に出ててないだけで……」



不知くんがこっそりとあたしに耳打ちする。



……よ、喜んでる? 全然、そうは見えないんですケド。



「ふっふーん、聞こえてますよー。別に喜んでませんー。恋には小説を更新してもらわなきゃ困るんですー。



 ふふ、まあ別にずっとここにいてもらってもいいんですけどね!」



う、うーん、た、確かに心なしか、白馬のオーラが喜んでいる気がする……かも、しれない。



いや、嘘です。わかりません。



「まあ、それはいいんですが……1ページどころか1行進まないなんて、なにか理由でも?」



無表情のまま首をかしげる白馬に、あたしはギクリとする。



実は、先の展開が全く思いつかないわけでもないのだ。