片恋〜一方通行の恋〜[完]

「私も、初恋の男の子が桜井君だったらいいのにって


でも、和紗ちゃんの好きな人だし


必死に違うって思いながらも期待をしていたんだ」


「俺たちこんなに近くにいるのに気づかなかったんだな」


俺は腕の中にいる美桜に笑いかけると


彼女もそうだねといって笑い返してくれた


「なあ、俺たち付きあおう」

というと


美桜はハッと声をあげ

「だめだよ、私和紗ちゃんのこと裏切れない」

と首を振ろうとした