「美桜の想い人の話し聞かせてよ 同じ片想いの同士としてさ」 「ありがとう、陸矢くん」 そう言って私は幼い頃の記憶を話した 陸矢くんはこの話どこかで聞いたことがあるとでも言いたそうな気がしたが 本人は何も言わなかったので触れずにいる 「はるくんって名前しかわからないのにどうやって探せばいいのやら その男の子は忘れてるかもしれないし」 「そんなことないんじゃないかな おれは覚えてると思うよ?」 少し自信がありそうな陸矢くんに対して疑問を抱きながらも観覧車がついたので聞けずにおわった