月と太陽Ⅰ

「王は、特別に四大精霊に育てられんす。」

『うん、知ってるよ。』

「そして、その育ててもらった精霊の力をもらいながら、育つのです。」

『私は、ウンディーネとシルフ…水と風の精霊に育てられた……だから、水と風に関する力が得意……そういいことなのね?』

「はい、そうでありんす。」


そうなんだ……本当に、まだまだ知らない事はたくさんあるなぁ……


『あ、あのさ、即位して、何か変わるの?』

「はい?」

『いや、だからね、即位をしたら、ルナの力を借りれるから、強くなるんでしょう?』

「そうでありんすが……それが、何か?」

『何が変わるの?だって私、今でもルナに願えば、力は使えるんだよ?』