月と太陽Ⅰ

『どういうこと?』

「新命島を出てからたどり着ける者は、王のみです。」

『そうなの?』

「はい。ですから、美月様は……おそらく、新命島に行きたいと願えば行けるはずでありんす。そして、手を繋いでいる、わっちらも新命島へ行けるでありんしょう。」


そっか。だから、ずっと私を見てたのね。

うん、納得!


『わかったわ。じゃ、行きましょう。…ルナ、私達を即位の場へ、新命島へ連れていって!』