月と太陽Ⅰ

「あ、えっと、美月様の即位の事でありんす。」

『その話なら、朔に聞いたよ?』

「えぇっ!?わっちが、わざわざ望の目を盗んでまで、書庫に入って調べたのは、一体……。」


そんなことしたのね……それは、確かに怒られるわ……。


『ごめんね、満。まぁ、いいわ。貴女も色々と今日は疲れたでしょ?』

「えっ?あ、はい……。」

『私も、少し疲れてるし、もう今日は寝ましょう?』

「美月様!まだやる事はたくさん、あるのですよ!?」

『たまにはいいでしょ?ね?』

「美月様…………はぁ……わかりました。そうしましょう。」