『ん……こ、こは?』

「あぁ、お目覚めでありんすか!?」

『え、えっと……誰?』

「わっちは満(ミツ)でありんす。こちらは、わっちの双子の姉、朔(サク)でありんすよ。」

「朔です。よろしくお願いします。」

『あ、よろしく……朔、満……。私は、美月(ミヅキ)。よろしくね?』

「よろしくお願いします、美月様。」

「お願いしんす、美月様。」

『えぇっ!?やめてよ、様付けなんて……。』

「何をおっしゃいます?貴女様はこの月凜国の女王様であらせられます。」

『うん……。そういえば、どうして私ここに?私は、新命島で竜巻の中に入って……それから、記憶ないの。』

「ここは、月凜国の王宮でありんす。竜巻はわっちらの移動のようなものでありんすよ。」