月と太陽Ⅰ

「きゃっ……。」


沙夜さん!


「大地!?沙夜様に、何を……何をした!?」

「朔さん。俺、悪い事したかな?」


沙夜さん、血が……。


「今、沙夜様に、刃を……投げつけたであろう!それが悪い事じゃないと言いたいのか!?」


沙夜さん!早く、早く止血しないと!

誰か!


『沙夜様!今、止血を!』

「無駄だね。それには毒が塗ってあってね?いくら仙籍に入っていても、死ぬ。」

『光哉!大地、なんで、どうして!』

「皆さぁ、なんか勘違いしてない?俺、陽元国の人間だよ?言ったでしょ?」

「知ってた……けど!だからって!恩人である沙夜様に!」

「悪いが、大地は俺の駒だ。」


こ、ま……ですって!?

人を……駒だなんて!