うーん、どこに泊まろう……。

「そこの綺麗なお姉さん方、こちらの宿はどうですかー?」
「貴女方なら特別にタダですよ!」


タダは……さすがに危ないと思う。


「どうしますか、美月様。」

『うーん、あ、あそこは?』

「ちょっと、見て参りんす。」


満が聞きに行ってくれた。

どうかな?大丈夫かな?


「美月様、空いているようでありんす。」

『よし、じゃ、そこにしよう!』

「美月様…私達は隣の部屋にいますので……何かあればすぐに声をあげてください。」

「本当は……同じ部屋の方がいいんでありんすが……美月様はお嫌でありんしょう?」


2人とも…………私のことを…そんなに気遣ってくれてる。

いつも迷惑かけてばっかりなのに……。


『気にしないで?一緒の部屋にしよう?』

「で、ですが!」

『大丈夫。それとも女王の言うこと聞けない?』

「…ふふっ。はい、畏まりました、女王様。」