「じゃ、話もまとまったし、帰るか。行くぞ、光、明。」


あきら?それが、あの女性の名前?


「あぁ、女王様。またな?…沙夜。」


っ!思い出したっ!陽だ!

この王は私の目を見て、沙夜と言った。

私が沙夜と名乗ったのは、私を助けてくれた晴と、少し一緒に旅をしていた陽だけ。

そして陽……紫色の目に茶色の髪だった。
髪の色は変えられる。


「沙夜?何をおっしゃいますか。それは前女王の名前でしょう?」

「あ?うっせーな。帰るぞ、光、明。」

「はい。」

「わかりましたよ。我が王。」


そんな会話を残して、彼らは消えた。

戦っていた人達も、渋々帰っていった。