竜巻から現れたのは、赤い髪に紫色の目の男性。

この人は……もしかして……。

そして、そのお付きの人、2人。

オレンジ色の髪にオレンジの目の男性と、オレンジ色の髪に赤い目の女性。


『朔、満……。』

「美月様、誰の名も口にしないでくんなまし。」

『…うん。』


なんでだろう?……名前で私達の身分がわかるから?

いや、そんなの、私の髪を見ればわかる……。


「なんと…。月凜国の女王がいらっしゃるとは……。」


言ったのはお付きの男性。

なんか、ムカつく喋り方だな……。


「あぁ、これはこれは、失礼致しました。僕は光(コウ)と申します。以後、お見知りおきを。貴女様のお名前を伺っても?」


この人、会ったことある気がする……。
どこで?

それに僕なんて……似合わない。

この人、エセ紳士だ。