「失礼致しますっ!」


え?誰?何事?


「何事です!?女王の部屋に無断で入るとは、どういうことか、わかっているのか!?」


朔が、凄い形相で私の前に出て、いきなり入ってきた、その人に怒った……。


『さ、朔?落ち着いて?この人も、何か大切な事があるのよ。ね?』

「はっ、はいっ、女王様!」

「美月様……。はい。そなた、何事だ?」

「はいっ!国境近くで、戦いが起こったようでございます!」

「そのようなこと、そなた達が解決すればいいんでありんす!」

「そっ、それがっ、かなり、大きな戦いになってしまい……。」

『……行こう。』

「美月様!?」

『いいから。行こう?ね?』

「美月様がそうおっしゃるならば……。」

「わっちも…朔と同じでありんす。」

『よし、行こう。』