「美月様、あの後…どこへいたのですか?」

『陽元国の…街に……。それから、陽って人と旅をしてた。』

「旅、でありんすか?」

『うん…。それで、私はこの国を、血が無駄に流れない、笑いあって暮らせる国にしたいの……。』

「ふふっ……ようござんした。」

『え?何が?』

「満は、美月様が進む道を決められたことを、喜んでいるんですよ?もちろん、私もです。」

『そうなんだ……。ありがとう。』

「いいえ、そのようなことはありんせん。」