月と太陽Ⅰ

『言ったわね……今の言葉、ここにいる者達、全員聞いたわ。その言葉が本当かどうか、見てみましょうか。』


「どういう事ですか……。」
「俺達は何も……。」
「証拠があるのですか!?」


『えぇ、あるわ。 』


ゆっくりと、彼らに近づいていく。

そして、そのうちの1人の脳天を、人差し指で触れた。


「ひっ……。」

『安心して?痛くないから。でも、心が痛いかも。』


彼の脳天に触れた瞬間、彼の記憶をコピーした。