月と太陽Ⅰ

『貴方達は、1人ずつバラバラに分かれて、兵士達を見張って欲しいの。』

「そ、れは……。」

『そう。貴方達は、仲間の兵士達を、疑う事になるわ。』


……やっぱり、酷な事よね……。
彼ら、兵士達は仲間であり、友のように、育てられてきた。

立派な、兵士に育つために。

そのためだけに、辛い思いをしながら、たくさんの血と涙を流しながら、1人前の兵士になった。

零や、枢、刹にとっては、決して簡単に頷ける話ではないはず……。