月と太陽Ⅰ

『嫌よ!』

「いいから来い!」

『嫌って言ってんでしょ!また誘拐する気!?』

「はぁ……沙夜、泊まる宿ないんだろ?」

『え…そ、れは……。』

「ほらな。来い、泊めてくれる宿まで案内してやる。」

どうしよう……確かに、泊まりたいけど……。
信じていいのかな?

「何してる?早く来い。」

『う、うん。』

え!?何言ってんの、私!
つい、口が……はぁ……。
ま、いっか。