月と太陽Ⅰ

でも、仕方ない……月凜国の民の仕業とわかった以上、犯人を突き止めないと。

まずはこの事を望に話そう。


『満、私は王宮に戻って、望と話してくるわ。』

「わかりんした。わっちは見張りをした兵士達の口止め等をしておりんす。」

『うん、頼んだわ。』


ちゃんと口止めしてもらわないと。

もしも犯人に、私が月凜国の仕業だとバレれば、今後何をしてくるか、わからないもの。




よし、王宮に着いた。
望のいる、執務室の前に。