月と太陽Ⅰ

戻らなきゃ、王宮に。






「美月様、お戻りでしたか。」

『ごめん、今戻った。』

「いいえ、大丈夫ですよ。前は勝手にどこかへ行くと、いつお戻りになるか、わかりませんでしたから。」


うっ、それは……


『そ、それは、陽元国に行っちゃった時……の事だよね?あ、えっとね、それは、ちょっと色々とあって…。』

「ふふっ、わかっております。大丈夫ですよ。少しイタズラが過ぎましたね。」


い、いたずら?