月と太陽Ⅰ

『んっ……冷たっ!』


どこ?川?
誰か来るっ!どうしよう……陽元国だったら……。

髪を茶色にしなきゃ……。
ルナ……私の髪を……茶色…に……。

その瞬間、私の髪が光に包まれた気がした…。
でも、その後すぐに気を失ってしまった……。








「おや?気がついたかい?」

『こっ…ここは……どこ、ですか?貴女は?』

「あっははは……ごめんよ、つい…ね。ここは陽元国。国境の近くさ。あたしの家だよ。あたしは晴(ハル)。あんたは?」

『あっ……私は…さ、さよです!』

「さよ?そうかい。あんた、どこから来たんだい?」

『えっ?あっ…えっと、あちこち旅をしてて……。』

「へー……。気をつけなよ?」

『はい…助けていただいて、ありがとうございました!えっと、それで…その、そろそろ私は行きますね?』

「行く宛はあるのかい?」

『え?ま、まぁ……。』

「そうかい。じゃ、ね?」

『はい。』