月と太陽Ⅰ

「女王陛下のおなーりー!」


いよいよだ……
ゆっくりとバルコニーに近づいていく。

大丈夫、斜め後ろには、朔と満が見守ってくれてる…。



うわっ……すごい人の数……
どこを見ても、人だらけ……


「女王陛下、お言葉を。」


そうだった……何か言わなきゃ。

大丈夫、落ち着いて、落ち着いて……


ふぅ……。