『望は黒い髪に青い目だったね。』
「美月様、わっちら月凜国の民は黒い髪か、白い髪と、決まっておりんす。」
『そうなの?じゃ、陽元国の民もあるの?』
「はい。陽元国の民はオレンジ色の髪か、茶色の髪でありんす。」
『そーなんだ……目の色は?』
「それは特に関係ありませんよ。」
「美月様は透き通るような水色の目でありんすね……。」
「とっても綺麗です……。」
『そんなことないよ…。』
「沙夜様は金色の目だった……金色の髪に金色の目……。本当に女神が降り立ったようで……。」
「えぇ、本当に素敵な方でありんした……優しくて…わっちらを受け入れてくれて……。」
2人とも……。やっぱり、そうだよね……。
懐かしいし、会いたいよね…私なんかよりも……きっと、その人の方が……。
「…風?どこから……美月様!?」
「美月様、おやめ下さい!どこへ行かれるのですか!?感情に身を任せてはなりません!」
『何で……わかんないよ……。私は…ふさわしくない……女王になんて、なれないっ!』
「美月様!」
「落ち着いてくんなまし!」
あぁ、もう、意識が……遠のいていく……。
どこへ行くんだろう?
どこでもいい……何も、考えなくてもいい所に行きたい…。
「美月様、わっちら月凜国の民は黒い髪か、白い髪と、決まっておりんす。」
『そうなの?じゃ、陽元国の民もあるの?』
「はい。陽元国の民はオレンジ色の髪か、茶色の髪でありんす。」
『そーなんだ……目の色は?』
「それは特に関係ありませんよ。」
「美月様は透き通るような水色の目でありんすね……。」
「とっても綺麗です……。」
『そんなことないよ…。』
「沙夜様は金色の目だった……金色の髪に金色の目……。本当に女神が降り立ったようで……。」
「えぇ、本当に素敵な方でありんした……優しくて…わっちらを受け入れてくれて……。」
2人とも……。やっぱり、そうだよね……。
懐かしいし、会いたいよね…私なんかよりも……きっと、その人の方が……。
「…風?どこから……美月様!?」
「美月様、おやめ下さい!どこへ行かれるのですか!?感情に身を任せてはなりません!」
『何で……わかんないよ……。私は…ふさわしくない……女王になんて、なれないっ!』
「美月様!」
「落ち着いてくんなまし!」
あぁ、もう、意識が……遠のいていく……。
どこへ行くんだろう?
どこでもいい……何も、考えなくてもいい所に行きたい…。



