「もぅ……空を窓から見て黄昏ちゃって…そんなにこのクラス終わるの嫌なの?…って、そんな話したい訳じゃなくてさ!綾乃、高3の高木先輩から告白されたんだって!?」



頬をふくらませたかと思えば、百合奈は自分の椅子に座ったまま私の机を叩く……





放課後の教室は静かなものだから、音が反響した。





やっぱり、この話するんだ……

私は気が重かった。


「そうだけど…。」

渋々答える…





「それなのに、断ったんだって?綾乃、罪な女だよねぇ。あんなにイケメンで、スポーツ出来る人なんて………いないよ?何が不満なの?」






確かにそうだ。 



そうだけど……