9月。

俺が担任を務める3年D組は、どうやら優秀な奴等が揃っていた様で、特に問題もなく、毎日を過ごしていた。

「先生、今日は部活ありますか?」

帰りのHRを終え、教室を出ようとした所で舘野に声を掛けられた。

「ああ、あるよ」

「そうですか!今日は何をするんですか?」

「んー。夕方の星の観察でもするか?」

「はいっ!やりたいです!」

「分かった。んじゃ、望遠鏡を用意しておいてくれ。屋上の使用許可取って来るから」

「分かりました!」

そう言って、舘野は教室を飛び出して行った。

……元気なやつ。