「ええ~?俺関係ないんじゃ……」

「そう言わずに、男の人の意見が聞きたいんです」

「それなら彼氏に聞いたら良いだろ?」

俺は、ちょっと面倒臭げに雑誌を突っ返した。

どうせあげるのは彼氏になんだから、直接聞いた方が手っ取り早いじゃないか。

そう告げると、舘野は下を向いて、唇を噛み締めた。

「……もう、いいです」

ボソッと呟いて、舘野は雑誌を抱えて視聴覚室から飛び出して行ってしまった。

「あ、ちょっ!」

バタンッ!と勢い良くドアが閉められる。