4月。

舘野と出逢って、一年が経った。

俺はまだ、舘野の事を想っていた。

「先生!お早うございます!」

「ああ、舘野。おはよう」

あの事件以来、舘野とよく話す様になった。

それは、嬉しいのか悲しいのか切ないのか、よく分からない気持ちにさせた。