『誠side』
降られたことをいつものメンバーに言うと慰めよりからかいになる。
「まじ⁉振られたの⁉と一斉に笑われた。
「お前が振られるなんて珍しいな。いつもなら振る側なのに」
「うーん…」
「まぁしょうがねーよ、久美ちゃんかわいいしモテるから。」
好き勝手にいう友達をほといて誠は久美の行動を思い出していた
挙動不審で目が泳ぎほんのり汗をかいていた。
（何か理由でもあるのか…？）
友達をかわしつつ久美のことを考えていた。
授業も頭に入ってこない。
「じゃあつぎー…斉藤読んでくれ」
「はひ⁉」
変な声が出た。クラスに笑いが起こった。久美は同じクラスだ。聞かれてないかちらっとみるといつもどうりいちごあめをなめながらスマートフォンをいじっていた。
意識されてないなぁーと思いながら指定された場所を読む。
読み終えた直後にチャイムが鳴り授業が終わった。
久美はいつも授業が終わるとどこかへ行ってしまう。
いつもどこ行っているんだろうと思いながら、友達との話に加わっていった。