「カラオケ?」

「…それがなにか?」

「もしかして彼氏、、なわけないか、1人?」

「だったらなに?」

「いや、別に」

別に…ってもう完全に目が笑ってるんですけど。

そんなに1人カラオケだめ?最近は市民権そこそこ得てるんだよ!
それともなに?彼氏いないのバレてるからってバカにしてる?

「よく来るの?」

「あなたには関係ないでしょ」

「あるって言ったら?」

「ありません!」

いちいちしつこいっての。
私は帰ろうと駅に向かおうとすると、なぜか並んで歩いてくる。

「ちょっと、ついてこないで下さい」

「ついてくるもなにも、俺だって帰り道だし?」

「分かりました、じゃあ私は寄るところがあるんでここで…っきゃっ!!」


この場から逃げるべく180度方向変換をしようとしたそのとき、私は急にバランスを崩し転びそうになる。


なにが起きたの!?って…あれ?

「大丈夫?」

気が付けば亮汰の胸にダイブしていた。