「私、たまに人を忘れることがあって。それで…」 聞こえてきた質問、聞きたいこと。 それはあまりにも予想外だった。 初対面か、否か。 当たり前のその質問に少し驚いたまま目が見開いていたのだろう。 大丈夫ですか?という声を聞いて我に返る。 「はい、俺とは初対面ですよ。今朝お会いしたのが初めてです。」 「良かったぁ、安心しました」