恋をしていた。 初めての恋。 キラキラと輝くそれは、 呆気なく終わりを告げた。 楽しげなお囃子の音も、 どこかワクワクする屋台の数々も、 浴衣や甚平を着た人達が織り成す雑踏も、 全てが色を失っていく中、 君の横顔だけは、温かな提灯の灯りが、 切なげに 儚げに それでいて艶やかに、映し出していたんだ。