バカだ…。

伊織はバカだ…。


なんで自分ならいいんだよ…


「俺は…嫌だ…伊織が痛いのも、辛いのも、苦しいのも、全部…全部…イヤだ!!」



「……奏多くん……。」


「…ありがとう…。」



伊織はポロポロと泣いていた…。


そんな伊織を抱きしめたくて…


「…伊織…寒い…。布団に入れて…。」



伊織は掛け布団をめくり俺を迎え入れてくれた。