苦しいくらいに抱きしめられていた…。 「伊織…伊織…伊織」 彼は何度も私の名前を呼ぶ。 私はソッと彼の背中に手を回して背中をトントンと一定のリズムで撫でた 彼も落ち着いたのか、私を少し離して…。 「伊織…なんで…最近…練習に…来ないんだ?」 いつもは聞きたい事も私に遠慮して聞かない彼が必死に聞いてきた。 「…私…マネージャー辞めるんだ…。」 みんな訳が分からない様子でポカンとしている。