そのまま、知らないふりをして場所を変えようとした…。 …ぐぃっ!… 「伊織だろっ!?」 彼は、後ろを向いている私を自分の方に向かせる 「一人で…こんな所で何してんだよ!危ないだろ!」 とりあえず行こう!っと手を握り奏多くんの家へ連れて行こうとする。 「…ぃっ!ぃやっ!」 っと小さな悲鳴を上げる。 明るい所へ行くと私の汚れた体が隠せない。 殴られた顔も。 汚れた体も。 あの暖かい人達にだけは見られたくなかった。