腕の中にいる伊織に、俺は落ち着きを取り戻し、伊織を少し離し聞いた。


「伊織…なんで…最近…練習に、来ないんだ?」




すると伊織は…





「…私…マネージャー辞めるんだ…。」




…は?




他のメンバーも訳が分かってないのかポカンとしている。



そこで、リーダーの陸が伊織に


「なんで辞めるの?理由が分からないと辞めさせられない!」




と言った。




「放課後は…自宅の用事で忙しくて…もう…来られないの…。」




…………

………

……。



沈黙が続き、気まずい中
伊織が陸に…




「コレ…退部届…。ごめんなさい。今まで、ありがとう…ございました。」



そう言って、伊織は部室を後にした…。