私の名前は、天野 伊織
小学四年生。



しゃべらず、無表情。


みんなからは、お化けとか言われている。


でも、私もそう思うから、泣かないし、怒らない。
私はどこか壊れてるんだ。みんなと同じになりたい。




私はいつも一人。



いつもの砂場で山を作っては壊し、作っては壊しの繰り返し。そうやって時間を潰して、暗くなったら帰る。



みんなは、お母さんやお父さん、おじいちゃんやおばちゃんにお迎えに来てもらって、手を繋いで帰って行く。