「わあ…」


埃を被った机やイスが無造作に置かれている向こうで一つキラキラ光っているものがあった。


鏡…


「 素敵よ!とっても素敵…サラ…ありがとう」


サラも嬉しそうに頷いてくれた。


「私、ここに毎日通うわ」


サラは埃で鼻が痒いて言って出ていってしまった。


自分のハンカチで鏡を丁寧に磨きもう一人の自分に出会った。