そんな………


「じゃあ、あなたも出口を探しているんですね」


そう私が聞くと彼は首を横に振った


「いや……僕はもう諦めたんだ」



「え?何で………」



私は驚きを隠せなかった



「……僕だけじゃないよ」


彼は悲しげな表情でいった



「この国にいるアリスはみんな出口を探すのに諦めてしまったんだ」