蓮華side

「え?え? きゃぁぁぁぁー!!!」

襲われるぅーーー

「ごめんなさい!ごめんなさい!許してください!」

男の人が何人か 何人なんて数えてらんない!!
借金取りの下っ端だ!!

「お金は返しますから、もう少し待ってください。」


しーーん。


あ、れ?いつもなら怒鳴られるんだけど。、

「何を言ってるんだ?」

「え?」

「私達は借金取りでも貴方に危害を加えようなんて思ってませんよ」

「てゆーかよ、お前がこの倉庫で寝てたんだろ?」

あっ!そうだった!

「っ!!今何時ですか??」

「朝の5時だか??」

5時…

朝のごじぃぃーーーー!!??

やばい!あの人達が家に来る!北斗と七星がっ!

「あっあの!!今日はありがとうございました!すみません。帰ります。さようなら。」

バッ って立とうとしたら


グラッ、

「きゃっ、」

「大丈夫か?まだ熱がある。おくる」

「い、いえ、そんな」

「バイクだか、いいか?」

「それは全然いいんですが。」

バイクか… いつぶりかな

「行くぞ」

「え、でも」

「急いでるんだろ」

「じゃぁ お言葉に甘えて!お願いします」

「おう!」



「ここ…か?」

「ははっ、ボロくて驚きました?すみません」

「いや、」

「じゃあ ホントにありがとうございました。助かりました!」

その時だった。

ガチャ

ここのアパートに住んでるのは私だけドアが開くなんて北斗か七星がドアを開けるしかない。けど勝手に家を出るとは思わない。

家の方を見ると


「兄貴ー あんま無かったっすね」

「まぁ、少しはあったろ」


あいつらだ、、、

「な、なにしてるんですか?!」

「あ?」

「お金は返しますから 待ってください」

「そのセリフ何回目だよ?」

「それより家から出てきたってどうゆう事ですか?、」

「この金貰うから」

「それは、それがなかったら北斗と七星の保育園の!!返して!返してよぉ」

「うるせぇ!!」

叩かれるっ!!

そう思って手で顔を庇う。

しかし全く痛みが来ない そっと目を開けると

吹っ飛ばされた借金取り。
ビクビクしてる借金取りの子分みたいなやつ。

そして目の前にいる要さん。


「え?、」

「おい。」

凄い殺気、

「ひっ!!すみません。すみません。」
オドオドしてる子分
「いくらだ?」

「はい?」

「借金の値段だ」

「1億だ。」
一瞬ニヤッとして答えた借金取り

「そんなっ!嘘よ!!」

「わかった。待ってろ」

そう言うとどこかに電話をかけた。


それから15分もしないで黒い車が来た。

「ここに1億ある。持ってけその代わり蓮華の前に一生顔を見せるな。」

「はっはいぃぃ!!」




「あ、あの。」

「家は?家は大丈夫か?」

家…。ハッ!

「北斗!七星!」


家に入ると。

部屋の隅でビクビクしている二人がいた。

「大丈夫?」

「うっ、うっ、」

泣いている 七星

そんな七星をぎゅっとする北斗。

「もう大丈夫よ。ごめんね。ごめんなさい。」

「怖かったよぉぉ。」


部屋はぐちゃぐちゃに荒らされていた。

元々 物は少なかったがタンスが倒れていたり…



「すみません。要さん。見てもらえば分かると思うのですが七星もこんな状態ですし、部屋の掃除もありますので帰ってもらってもいいですか。」

「… あぁ。わかった。失礼する。」


あっ、帰っちゃうんだ。


私の心のどこかで甘い優しい言葉を期待していた。

そんな事 会って少ししかしない相手に言うはずもないのに…


体調不良なんて忘れていた。