「こら!!千晃、希美起きなさい!!」

「ん~」

声が聞こえ、目を覚ますと…目の前には穂花。

あ、そうだ…昨日穂花の家に泊まったんだったっけ…ってか、私が押しかけたんだった。

「ほら、千晃も」

「あと、少し~」

「あんたは、いっつも!ほら、学校遅れるよ!」

いつも、こんな感じで朝を迎える。
やっぱりこの3人が安定だなぁ…。

昨日、千晃が来てからは…お母さんとあったことを話して…その後はいろんな話。
恋バナとか、、気づいたらみんな雑魚寝してた。
けど、部屋が片付いてることから穂花は片付けしてから寝たんだと思う。
やっぱり、頼れる存在だなぁ…ってあらためて、思う。

「希美、おはよう」

「あ、穂花おはよう」

「今日、どうする?学校…行く?」

「うんー、、できれば行きたくないかな…」

「そっか、わかったよ。これ、鍵ね?留守番お願いできる?」

「あ、うん…なんだか、ありがとう」

穂花は、何も言わずにただ微笑んだ。
そして、千晃のところへ行く。

その、穂花の笑顔に私はいつも安心を覚える。


────────────

「希美~いってくるね!!」

「私、学校終わったらすぐ帰ってくるから」

「ごめんね、じゃあいってらっしゃい」

私は、ふたりを見送って部屋に戻る。
なんか、人の家にひとりでいるのって変な感じ…慣れてるはずなのになぁ、穂花の家