「まぁ、うちはさ?お母さんが病気で入院しててさ、お父さんは外に女作って帰ってこないからさ…希美みたいにうるさく言われないけど。うるさく言われるのってさ、愛されてるからなんじゃないかな?」

「愛されてる…」

「そう、まぁ…私たちの年でそれをわかれなんていう方が難しい話。たくさん悩んで、考えて…それでいいんだよ?」

「うん…」

「元気だしな!希美、笑ってたらきっといいことある!」

穂花は、ニコッと笑ってみせる。
その笑顔に私もつられて笑顔なる。

「あ、千晃にメール返さなきゃ」

「じゃあ、今から千晃も呼んで3人で泊まろうか」

結局、千晃も呼んで私たちは3人でお泊まりした。

先生と離れた心の距離と、ままとの心の距離をどうにか取り戻せたら…そう思った。