軽いその気持ちから、
家出を決意した。
充電器、少しの着替え、制服とか…必要なものを大きめのカバンにつめる。
どこ行こうかな…
千晃の家はすぐ居場所バレちゃいそうだし。
穂花の家に1日泊まらせてもらおう。
それから、考えよう。
とりあえず、電話かけて聞いてみなきゃ。
『プルルル…プルルル…希美?どうしたの?』
「穂花~、これから泊まりに行ってもいい?」
『構わないけど…なんかあったの?』
「うん、いろいろと…着いたら話すね、ごめんね」
それだけ言って電話を切る。
私は急いで穂花の家に向かった。
こっそり出ていったから、
ママはきっと私がいないことに気づいていない…と、思う。

