特別になれますか?


「あなたって子は!いい?!今後一切…加賀先生の話を出さないで!」

「……っ、、ままなんて嫌い」

こうなることくらい、わかってた。
なのに、なんできれちゃったんだろう。

私は、ソファーの上のカバンとブレザーを持って部屋に駆け込んだ。

ベッドにダイブして、溢れる分の涙を流す。

「…ヒックッ…ウワァァァン」

大泣きした。
生まれた時くらい…どれくらい泣いたか知らないけど赤ちゃんが生まれてくるときってすごい泣くらしいから、それくらい。

悔しさの涙?痛さの涙?辛さ?それとも、先生と話せないから?
ううん、全部…。きっと、全部だと思う。

泣き止んでからも、ただぼーっとうつ伏せのままいた。
なにを考えてたわけでもないけど…刻刻と時間は過ぎていった。