「……って感じです」
「悪かったな、守るっていって守ってやれなくて」
「いえ、私が悪いんです!!」
先生は、無表情の顔のまま私を見つめる。
でも、瞳の奥はなんだか悲しそうで。
「とりあえず、まだなにかあっても困るし…今日は送ってくよ。一応、お母さんにも説明しないといけないしね」
あ、そうだよね…
ちょっとままに言って欲しくないかも…。
「言わないとダメですよね?」
「ん、取り返しのつかないことになりかけたからね」
…そうだよね。
でも、やな予感しかしない、、
結局、家まで送ってもらった…私。
いつもなら、車でさようならだけど。
今日は、一緒に玄関まで。
「ふぅ…ただいま」
ドアを開けると、すぐにままが出てきた。

