気づけば私の涙は引っ込んでいた。

着替え終わると、先生は私の隣に座る。

「泣き止んだか」

「あ、はい…すいません」

「全く、お前は何もないって言ったのに」

「はい、迷惑かけてすいません」

「俺は、迷惑かけられたことに怒ってるんじゃない」

え?違うの…?
ずっと、迷惑かけたことを怒ってるのかと思ってた。

「じゃあ、なんで?」

「なんで言わなかったの。もし、俺が助けなかったらどーなってたと思う?」

もしかして、言わなかったことに怒ってるの?

「ごめんなさい」

「ほんと、無事でよかった。ってことで最初から説明してもらおうか」

「…はい」

私は愛美?先輩のことを最初から話した、呼び出されたことも。