保健室に着くと私をベッドの上に下ろす。

「ありがとうございます」

先生は、無言のまま棚の方へ行く。

やっぱり絶対怒ってる。
先生のこと怒らせちゃうなんて…。

なんでかわかんないけど、
目に涙がじんわりと浮かぶ。

「…ふぇ…グスッ」

「なんで、ないてんの。どこか痛い?」

先生は、優しい口調でそういう。

「せ、先生怒ってるの?」

「そりゃあね、怒るに決まってるでしょ」

「ごめんなさーいっ。迷惑かけて、」

私はわんわん泣きながら謝る。
いい迷惑な話しだ。

「アホ。とりあえずこれ着て」

渡されたのはTシャツ。
大きさからして先生の物だと思う。

あ、そうだった。私、Yシャツ破かれたんだった。危なく先生の白衣持って帰るとこだった。