「え?」

「乗れ、おんぶしていく。どーせ、腰抜けて立てないだろ」

…あ、そうだ。
私ほっとして……立てない。

「ほら」

「重いですから」

「………」

無言の威圧に負けた私は、渋々背中に乗ることにした。

…失礼します。

「よし、じゃあ…お前らを送るか」

先生は、6人を生徒指導室まで連行した。

その間私は、先生の背中。

ドキドキするし、なにより周りの目線が痛い。
…まぁ、放課後だけなあっていつもより生徒が少ないのは救いだけど。

「あの、重くないですか?」

「……」

はうっ、無視…。
重いのかな?ってか、怒ってる??

…迷惑かけたから怒ってるのかな……