私は起き上がって状況を確認する。

目の前にいるのは、
来てくれたのは、

「加賀先生」

「ほら、これ着て」

そういって、加賀先生は私に白衣をかけてくれる。

「俺らのことを停学にしたら…この動画ばらまくからな!」

「…じゃあ、その動画ばらまいたら…この動画ばらまくぞ」

先生は、いつものように冷静。

黙って携帯の再生ボタンを押す先生。

動画は、私とチャラ男達の一部始終撮っているものだった。

「…消せ」

「は、はい…」

男の人達は、動画を消した。

「それじゃあ、君たちは生徒指導室行きね。相山さんは、っと」

先生は、私をじっと見つめる。

「とりあえず、保健室行こうか」

そういうと、私の前に背中を向けてしゃがむ。