「希美ってわかりやすいよね~」

「な、なにがっ!!」

「先生のこと考えてたでしょ」

「いや、別に!」

考えてたけど…なんで、お見通しなのだろうか…。

「まったく、私とのご飯は不服ですかー?」

意地悪そうに言ってくる千晃。
そーゆーわけじゃないよ〜っっ!!

「違うよ~っ。で、でもさ?なんかちょっと寂しくて…あ、先生と話したこと先輩気づいてないかな?」

「そんな心配なら、先輩のところ乗り込んでいってみれば?」

な、なんと恐れ多い!!
千晃って時々怖いこというよね…苦笑

「む、無理に決まってるでしょっ!」

「わかってるってー!あ、希美のお弁当美味しそう!卵焼きいっただき~っ」

あ~っ、わたしの卵焼き~ッ

私のお弁当箱からひょいっと卵焼きをとって口に運ぶ。

「んまぁ~」

幸せそうに食べてるし…今回は許そう。

「あの~、相山さん先生呼んでますよ?」

「え?」

廊下の方をみると腕を組んで壁によっかかった加賀先生が立っていた。