教室に戻ると、
もうホームルームは終わっていて帰る支度をしていた。

あ、そっか…今日3時間なんだ。

「希美!!大丈夫?!」

「心配したよ~」

駆け寄ってきたのは、千晃と理子。
いい友達を持った。

「びっくりだから!いきなり倒れるんだもんっ!」

「ごめんね、理子」

「そーだよ!!希美倒れた後、すぐ集会終わったんだから!助かったよ~、あはは」

「も~、千晃ってば」

千晃は、私がよく体調悪くなること知ってるから変に心配じゃなくて元気つけてくれるんだ。

「にしても、羨ましかった!!」

理子が、いきなり手を握ってくる。

「えっ、なにが?!」

私、羨ましがられるようなことしたっけ?

「あ~、ほんとね!」

ち、千晃まで?!

「希美、加賀先生にお姫様抱っこされて保健室まで運ばれたんだよっ」

「えっ、えぇぇぇ!!って、誰?加賀先生って」

先生って言うのはわかったんだけど…
どちら様でしょうか?